以前ツイッターでおこなった、かもかてのキャラ語りをブログ用にまとめ直したいな、まとめ直したいな、と思いながら早数週間。
特にまとめ直してないですけど諦めてそのまま上げます。そういうやつだよお前は!
割と長いので、追記からどうぞ
かもかて界は重い過去持ちのキャラが多いけれど、個人的に「可哀想だね!大丈夫?」ではなくて「地獄だね!大丈夫?」って言いたくなるのがタナッセ。どうしてこうなった?どうしてこうなるまで放っておいた?
ヴァイルはレハトが現れたことで、今まで色々諦めてたのに少しの希望を持つのだけれど(報われるかは置いて)、タナッセにおいてはレハトが現れても地獄、現れなくても地獄ですからね。レハトが現れなかったらヴァイルに徴があり、自分に徴がないという事実に悩みますし、レハトが現れたら「こんなぽっと出に徴が!!??!」という今までの人生を覆す存在。
王の正当な嫡男だけれど王になる資格はないよ!ってだけで胃が痛いんですよ。勘弁してくれ。
周りを見渡せばチート寵愛者二人と寵愛者を凌ぐげきつよメンタルの持ち主、日和見主義なわりに地雷は踏み抜くバツイチお父さんと、頼るに頼れない面子。
思うに、タナッセの身近には規格外が多過ぎたんじゃないかな。寵愛者のリリアノにヴァイル、メンタルがめちゃくちゃ強いユリリエに毅然としたヤニエ師、ある意味別次元をいくクレッセ。
詩歌の才能もあったり、理詰めでかなり近いところまで神を解き明かしたりと能力を見たらかなり優秀なタナッセも、寵愛者と比べられるし、自分でも比べてしまうし。メンタル面の強さでもリリアノやユリリエというメンタルげきつよウーマンが周りに揃ってるしで、まあ乱世乱世。これでコンプレックス拗らせるなっていう方が無理な話ですよ。
タナッセが性別に男を選んだのは、陛下やゆりりんと比べられたくないとか、ヴァイルとの関係とか色々な要素が合わさっているとは思うのだけれど、鬱屈した現状の打破とちょっとした反抗もあったんじゃないだろうかな。
人によってはそれは逃げだと捉えるかもしれないけれど、たしかにタナッセが自分の意思で選んだ選択のように思えるから許してくれゆりりん
タナッセのコンプレックスの一因に、「苦手な父親と似ていると感じる」とか「母親に似ていないと感じる」とかもあるけれど、
父親譲りの無意識の地雷原タップダンス芸と、母親譲りの頑固さと責任感も合わさって大体悪い方向にこじれていく歩くマーフィーの法則かよ。みたいな面は十分に二人のサラブレッドなので胸を張ってほしい。
地雷原タップダンスは100回くらい言ってる気がするけど本当にそう思う。
というか、タナッセさんは自分で意識して言ってる嫌味よりも無意識に言ってる地雷ぶち抜きの方が絶対深刻なんですって。
そうだろヴァイルさんユリリエさんよお!!
これも100回言ってるけど、宿題提出でご馳走してくれた時の善意しかない「村のことは忘れるんだな」とか。お前そういうところだぞ!!!!
せめてもう少しリリアノに性格が似たり、クレッセに性格が似てたらもっとずっと楽に生きられたろうに、絶妙に一番生きにくいバランスでサラブレッドされてるんですよ。地獄か??????
ただ、今まで散々言った割に、タナッセが弱いとは欠片も思ってないです。ヴァイルの時は「硬くて脆そう」と申しましたが、タナッセはかなり強かなんじゃないだろうか、というのが感想です。
ヴァイルも言っているように、タナッセはいざとなったら城を出る、という選択肢を取ることができますし、それを自分でもはっきり分かってます。ただ自分で選んでわざわざ嫌いな城に居るだけなんですよ。
エンドロールでも大抵出奔してますしね。
願わくば、今まで地獄だった分、タナッセには心穏やかに過ごしてほしいんですが、どうも何かと口喧嘩になる友情レハトやちゃぶ台ひっくり返すタイプの愛情レハトとのんびり過ごすタナッセが想像できないんですよ。
もはやそういう星の元なんでしょうか。
友情といえば詩人エンドも好きですが、城に引き止めるエンドも好きです。今まで城が嫌いだったタナッセが、城に居場所があると感じる未来が、いつか来るかもしれない。
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